肝臓病について(Q&A)

脂肪肝(NAFLD)

脂肪肝は、お酒を飲まなくても、肥満やメタボリックシンドロームのある方は特に注意が必要です。お酒を飲まない方(純アルコール換算で男性30g/日、女性20g/日未満の飲酒量※)の脂肪肝は、NAFLDと診断されます。

NAFLDの患者さんのうち、約70~80%は肝硬変や肝がんなどによる肝疾患関連死のリスクが低い非アルコール性脂肪肝(NAFL)ですが、残りの約20~30%が肝疾患関連死のリスクが高い非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と言われています。
NASHは治療をしない場合、5~20%が肝硬変へ進行し、そのうち年間約2%に肝がんが発症すると言われています。近年、NASHからの肝がんが増加しており、早期発見・治療が重要となります。
体重を今より7%減らすことができれば、肝臓の炎症が改善すると言われています。ご自身の体重から目標を設定し、治療を行なっていきましょう。

Qエコー検査で脂肪肝と言われましたが、気をつけた方が良い点はありますか?

A

脂肪肝の治療はまず減量です。肝硬変に進行する可能性もありますので一度、肝臓専門医に相談してください。

Q脂肪肝でも静脈瘤になることはあるのでしょうか?

A

肝硬変になると静脈瘤のできるリスクがあります。