肝臓病について(Q&A)

C型肝炎関連

C型肝炎ウイルスに感染すると、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと約10年から30年かけて進行します。
場合によっては慢性肝炎などを経ないまま肝がんを発症することもあります。

C型慢性肝炎に対するもっとも根本的な治療は、HCVを体内から排除することです。
以前はインターフェロンを用いた治療がおこなわれていましたが、2014年より直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療でインターフェロンを使わず、より短期間で副作用の少ない治療が始まっており、良好な成績が得られております。

また、2019年2月より重度の非代償性肝硬変の方でも内服可能な薬(商品名:エプクルーサ)が登場しました。抗ウイルス薬は非常に高価ですが、肝がんの合併がない方は医療費助成を受けることが可能なため、自己負担は少額で済みます。

C型肝炎治療ガイドライン
日本肝臓学会肝炎診療ガイド作成委員会編:「C型肝炎治療ガイドライン」より改変

C型慢性肝疾患(ゲノタイプ1型・2型)に対する治療フローチャート

日本肝臓学会肝炎診療ガイド作成委員会編:「C型肝炎治療ガイドライン」より抜粋

1. C型慢性肝炎・代償性肝硬変(DAA 治療歴なし)

C型慢性肝炎・代償性肝硬変

2. 慢性肝炎・代償性肝硬変(プロテアーゼ阻害薬+Peg-IFN+RBV による前治療不成功例)

慢性肝炎・代償性肝硬変

3.慢性肝炎・代償性肝硬変(IFN フリーDAA 前治療不成功例)

慢性肝炎・代償性肝硬変

4. C型非代償性肝硬変

型非代償性肝硬変

QC型肝炎に感染しインターフェロン治療を受けましたが、失敗に終わりました。新しい薬剤・治療法はありますか?

A

2014年より直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療でインターフェロンを使わず、より短期間で副作用の少ない治療が始まっており、良好な成績が得られております。詳細は、肝臓専門医にご相談ください。