肝臓病について(Q&A)

肝硬変

慢性肝炎では、長い間肝臓に炎症が続くことにより、徐々に肝細胞が壊れて肝臓が硬くなっていきます(線維化)。肝硬変は、それが進行した状態で、本来は肝臓の組織検査によって診断されますが、さまざまな検査を組み合わせることで肝硬変へ進行しているかどうかを推定することができます。
症状が特に出ていないとき(代償性肝硬変)は、基本的には原因(ウイルス性、アルコール性、非アルコール性など)に対する治療を行います。症状があらわれたとき(非代償性肝硬変)は、食事療法や栄養療法などを行いながら、肝臓の状態を保っていくようにします。肝臓の働きの程度は、下記の通り分類されます。

Q肝硬変になっているかはどのような検査でわかりますか?

A

血液検査の血小板値、また腹部超音波(エコー)による肝硬度検査などの画像で診断がつきます。
最近では採血で線維化マーカーも測定でき肝硬変へ進行しているか判断できます。

Q肝性脳症の症状は?

A

肝性脳症とは肝機能の低下により血中のアンモニア濃度が昇することにより出現する様々な症状のことをいいます。昼夜リズムの逆転から時間や場所がわからなくなる、異常な行動がみられる、興奮状態や意識の混濁がみられるなどの症状が出現することがあります。