肝臓病について(Q&A)
よくある質問
Q肝炎ウイルスに感染しているかを調べるのには、どのような検査をしますか?
B型、C型肝炎ウイルスに感染しているかは、血液検査で調べることが出来ます。これまでに肝炎検査を受けたことがない方は、一度検査を受けることをお勧めします。
Q肝炎ウイルス検査はどこで受けられますか? 費用はどのくらいかかりますか?
兵庫県では、お住いの地域の県健康福祉事務所や保健所で実施される検診で受けられるほか、県の指定する医療機関で受けることができます。兵庫県に住所がある方で、これまでに肝炎検査を受けたことがない方が対象です。費用は原則無料です。事前に医療機関に電話などでお問合せをしてください。
Q肝炎検査の結果が「陽性」でした。どうすればよいですか?
まずは肝臓専門医もいる医療機関の受診をしましょう。今のご自分の肝臓の状態を把握し、治療が必要かどうかを知ることが大切です。かかりつけ医から、専門医をご紹介していただくことをお勧めします。
C型肝炎関連
C型肝炎ウイルスに感染すると、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと約10年から30年かけて進行します。
場合によっては慢性肝炎などを経ないまま肝がんを発症することもあります。
C型慢性肝炎に対するもっとも根本的な治療は、HCVを体内から排除することです。
以前はインターフェロンを用いた治療がおこなわれていましたが、2014年より直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療でインターフェロンを使わず、より短期間で副作用の少ない治療が始まっており、良好な成績が得られております。
また、2019年2月より重度の非代償性肝硬変の方でも内服可能な薬(商品名:エプクルーサ)が登場しました。抗ウイルス薬は非常に高価ですが、肝がんの合併がない方は医療費助成を受けることが可能なため、自己負担は少額で済みます。
日本肝臓学会肝炎診療ガイド作成委員会編:「C型肝炎治療ガイドライン」より改変
C型慢性肝疾患(ゲノタイプ1型・2型)に対する治療フローチャート
日本肝臓学会肝炎診療ガイド作成委員会編:「C型肝炎治療ガイドライン」より抜粋
1. C型慢性肝炎・代償性肝硬変(DAA 治療歴なし)
2. 慢性肝炎・代償性肝硬変(プロテアーゼ阻害薬+Peg-IFN+RBV による前治療不成功例)
3.慢性肝炎・代償性肝硬変(IFN フリーDAA 前治療不成功例)
4. C型非代償性肝硬変
QC型肝炎に感染しインターフェロン治療を受けましたが、失敗に終わりました。新しい薬剤・治療法はありますか?
2014年より直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療でインターフェロンを使わず、より短期間で副作用の少ない治療が始まっており、良好な成績が得られております。詳細は、肝臓専門医にご相談ください。