肝臓病について(Q&A)
よくある質問
Q肝炎ウイルスに感染しているかを調べるのには、どのような検査をしますか?
B型、C型肝炎ウイルスに感染しているかは、血液検査で調べることが出来ます。これまでに肝炎検査を受けたことがない方は、一度検査を受けることをお勧めします。
Q肝炎ウイルス検査はどこで受けられますか? 費用はどのくらいかかりますか?
兵庫県では、お住いの地域の県健康福祉事務所や保健所で実施される検診で受けられるほか、県の指定する医療機関で受けることができます。兵庫県に住所がある方で、これまでに肝炎検査を受けたことがない方が対象です。費用は原則無料です。事前に医療機関に電話などでお問合せをしてください。
Q肝炎検査の結果が「陽性」でした。どうすればよいですか?
まずは肝臓専門医もいる医療機関の受診をしましょう。今のご自分の肝臓の状態を把握し、治療が必要かどうかを知ることが大切です。かかりつけ医から、専門医をご紹介していただくことをお勧めします。
急性肝炎
急性肝炎とは、色々な原因により肝臓組織の肝細胞が変性・壊死し炎症反応が起こった状態を言います。原因としてウイルス、アルコール、脂肪肝、薬剤、自己免疫などがあります。
主に肝炎ウイルスの感染が原因でおきる急性の肝機能障害を呈する病気です。症状としては、黄疸、食欲不振、嘔気嘔吐、全身倦怠感、発熱などがあります。今までに肝炎ウイルスとしては、A、B、C、D、E型の5種類が確認されています。急性肝炎は一般的には経過が良好な疾患ですが、約1~2%の患者は劇症化し、一度劇症化すると高率に死に至る可能性が高くなり、肝臓移植治療が必要となることがあります。
A型やE型は経口感染であり、ウイルスに汚染された水、食物を介して感染します。
B、C、D型は血液、体液を介してウイルスが体内に入り込むことで感染が成立します。
E型肝炎は人畜共通感染症であり、ウイルスに汚染され加熱調理が不十分な肉食(豚肉、猪肉、鹿肉)など感染が成立することから注意が必要です。
各ウイルスに特異的な血液検査をおこなうことで、原因ウイルスの特定が可能となります。